- ロードバイク用ヘルメットを探してるんだけど、カスクのヘルメットってどうなの?
- カスクのヘルメットのおすすめが知りたい
カスクのロードバイク用ヘルメットを買いたくても、一個一個ECサイトでスペックを比較するのも大変ですよね。
そこでこの記事では、カスクのロードバイク用ヘルメットを片っ端から調査した中から、ライドスタイルごとにおすすめのモデルをご紹介します。

この記事を読めば、自分にぴったりのヘルメットが見つかりますよ。
用途に合ったヘルメットを見つけて、最高のサイクリングを楽しみましょう。
カスクのロードバイク用ヘルメットおすすめ9選
カスクのロードバイク用ヘルメットのおすすめは以下の通りです。
商品名 | 価格 | 安全規格 | バイザー | 反射板・テープ | テールライト | サイズ(頭周の目安) | 重量 | カラー |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
MOJITO 3 | ¥23,100 | CE EN1078 JCF公認 | – | 〇 | – | S(50-56) M(52-58) L(59-62) | 230g | RED BLK MATT BLK GREY ORG FLUO WHT YEL FLUO |
SINTESI | ¥15,400 | CE EN1078 JCF公認 | – | 〇 | – | M(52-58) L(59-62) | 230g(M) | ALOE GREEN BLACK GREY LIGHT BLUE OXFORD BLUE RED WHITE TANGERINE WINE RED SAHARA SEA ICE |
VALEGRO | ¥31,900 | CE EN1078 JCF公認 | – | – | – | S(50-56) M(52-58) L(59-62) | 180g(S) | WHITE BLACK RED BLACK MATT |
MOEBIUS | ¥15,400 | CE EN 1078 | 〇 | – | – | M(52-58) L(59-62) | 420g(M) | オニキス ジェイド |
RAPIDO | ¥9,680 | CE EN1078 JCF公認 | – | – | – | M(52-58) L(59-62) | 220g(M) | レッド アンスラサイト ブラック ブラック/イエロー ブラック/ブラック ホワイト |
URBAN R | ¥33,000 | CE EN 1078 | – | – | – | M/L(54-59) L/XL(60-63) | 390g (M/Lサイズ バイザーを除く) | NAVY ONYX IVORY |
ELEMENTO | ¥53,900 | JCF公認 | – | 〇 | – | M(52-58) L(59-62) | 260g(M) | WHITE RED BLACK SILVER |
NIRVANA | ¥50,600 | CE EN1078 JCF公認 | – | 〇 | – | M(52-58) L(59-62) | 270g(M) | WHITE MATT CHERRY BURST BLUEBERRY FADE |
PROTONE ICON | ¥41,800 | CE EN1078 JCF公認 | – | 〇 | S(50-56) M(52-58) L(59-62) | 230g(M) | OLIVE GREEN MATT TANGERINE MATT SAHARA MATT FOREST GREEN MATT BLACK WHITE GREY RED LIGHT BLUE BLACK MATT WHITE MATT GREY MATT BLUE MATT |
※重量は個体差があります
※機能無しまたはHPに記載が無い項目は-で表示しています
※データは誤りがないように注意していますが、購入の際には販売サイトの情報をよくご確認ください
通勤・通学からガチライドまでOK!汎用性の高いカスクのヘルメットおすすめ3選
ロードバイクで通勤・通学するときは、安全性が高いヘルメットがおすすめです。
反射材やテールライトの装着可否など、夜間の走行でも安全性を高める機能があるとよいでしょう。
通勤時の服装に馴染むシンプルなデザイン性も重要です。
通勤・通学におすすめするヘルメットは以下の3つです。
MOJITO 3


価格 | ¥23,100 | 反射板・テープ | 〇 |
安全規格 | CE EN1078 JCF公認 | テールライト | – |
ベンチレーション | – | 重量 | 230g |
メリット | 自社安全基準WG11をクリア 後部に反射材付き 大きなベンチホールとナイロンインナーパッドで快適性が高い | デメリット | 快適性向上の構造が少なめ |
「MOJITO 3」は高い安全性能を誇るヘルメットです。
JCF公認、CE EN1078以外に、KASK独自で設けた基準「WG11」をクリア。実際の事故に基づいてダメージを分析し、できる限り脳へのダメージを軽減する基本設計となっています。
後部には反射材が付いているため夜間の視認性も高く、衝撃吸収能力以外でも安全性を高めています。
ベンチレーションホールは大きく、KASK独自のBlue-Techインナーパッドと合わせてヘルメット内部の温度・湿度の上昇を防いでくれるため、快適な走行が可能です。
指先での調節がしやすいゴム引きのマイクロダイヤルアジャスターが採用されているので、フィッティングもきめ細かく調節できます。



頭が大きく見えない形状で、かつデザイン性も優れています。安全認証・軽さ・機能性等含めてコスパが高いモデルです。
通勤・通学のみならず、ホビーライドにも問題の無い見た目と性能なので、汎用性の高いヘルメットです。
顎が触れる部分はエコレザー製で、長時間装着しても不快にならない気遣いも嬉しいです。
SINTESI


価格 | ¥15,400 | 反射板・テープ | 〇 |
安全規格 | CE EN1078 JCF公認 | テールライト | – |
ベンチレーション | – | 重量 | 230g(M) |
メリット | 価格のわりに軽い WG11適合 シームレスデザインでスタイリッシュ | デメリット | デザインがシンプル |
この価格帯では破格の軽さを誇る「SINTESI」。
通気性や反射テープによる視認性など、基本的な性能は確保しつつ、回転衝撃に対する基準「WG11」も適合しているので、安全性もしっかりと備えています。
転倒時にシェル接合部からのヘルメット割れを防ぐシームレステクノロジーや、優れた通気性を持つBlue-Techインナーパッド、アイウェアの耳にかける部分と干渉しないよう配慮されたERGO FITシステムなど、機能性も高いです。



カスクのエントリー~ミドルグレードのモデルではかなりコスパがいいモデルです。
VALEGRO


価格 | ¥31,900 | 反射板・テープ | – |
安全規格 | CE EN1078 JCF公認 | テールライト | – |
ベンチレーション | – | 重量 | 180g(S) |
メリット | カスクのラインナップ中最軽量 WG11適合 通気性にも優れる構造 | デメリット | リフレクターは搭載していない |
「VALEGRO」はTeam SKY(現INEOS Grenadiers)との共同開発で生まれた超軽量の高性能ヘルメットです。
Sサイズとはいえ、公称重量はなんと180g。首や肩にかかる負担は最小限で済みます。
ヘルメットとしての性能も高く、優れた衝撃吸収性を発揮するIN MOULDING TECHNOLOGY採用で、安全基準WG11にも適合しています。
風洞実験データでは低速時のヘルメット内部の通気性はとても高く、頭部の設置面積が少ないことと速乾性インナーパッドと合わせて、快適性に貢献しています。



安全性、快適性だけじゃなく、軽さも求めたい人におすすめです。
おしゃれで街乗りでも浮かないカスクのヘルメットおすすめ3選
街乗りメインで使う場合は、カジュアルな服装に合わせても違和感が出ないような、おしゃれでかっこいいモデルを選びましょう。
街乗りにおすすめするヘルメットは以下の3つです。
MOEBIUS


価格 | ¥15,400 | 反射板・テープ | 〇 |
安全規格 | CE EN 1078 | テールライト | – |
ベンチレーション | – | 重量 | 420g(M) |
メリット | カジュアルに使えるデザイン WG11適合 | デメリット | カラー展開が少ない 重い |
ツバ付きで街乗りでも使いやすいデザインの「MOEBIUS」。
CEに加えて自社の安全基準WG11もクリアしていて、安全性は高いです。
ベンチレーションホールは少ないですが、前頭部に開いたホールが効率よく空気を取り込んで後頭部まで抜けていくため、内部の蒸れを防いでくれます。



カジュアルなデザインなので、ロードバイクだけじゃなくミニベロやママチャリに乗るときも違和感なくかぶれますね。
RAPIDO


価格 | ¥9,680 | 反射板・テープ | – |
安全規格 | CE EN1078 JCF公認 | テールライト | – |
ベンチレーション | 24個 | 重量 | 220g(M) |
メリット | エントリーモデルではかなり軽い 24個のベンチレーションで優れた軽量性と通気性 | デメリット | 機能性は低め |
「RAPIDO」はKASKのヘルメットの中でも上位の軽量性を誇るヘルメットです。
24個のエアベントが軽量性に貢献するとともに、ヘルメット内の通気性を良くして、蒸れによる不快感を軽減してくれます。
安全性についても問題ありません。
欧州と日本の安全規格を満たしていますし、万が一の場合でも、独自技術「IN-MOULDING TECHNOLOGY」が、転倒時に内部シェルを維持して衝撃を吸収し、ヘルメット本体の粉砕を防ぎます。



RAPIDOはエントリーモデルのヘルメットの中ではかなり軽いモデルです。走行中は少しの重さが首や肩への負担になるので、負担を少なくして楽に走りたい人におすすめです。
URBAN R


価格 | ¥33,000 | 反射板・テープ | – |
安全規格 | CE EN 1078 | テールライト | – |
ベンチレーション | 3 | 重量 | 390g(M/Lサイズ バイザーを除く) |
メリット | 着脱可能なバイザー付き WG11適合 | デメリット | カラー展開が少ない 重い |
高性能なアーバンタイプのヘルメット「URBAN R」。
UV防止機能に優れるバイザー(UV400)付きなので、アイウェアが不要です。
MOEBIUSよりも街乗りに寄せたデザインですが、開閉式のベンチレーションホールが開いていて、多少息が上がるような走りをした後でも、頭部が蒸れないように効率的に空気を通します。



アーバンタイプにしてはお値段が張りますが、バイザー付きなので、アイウェア込みのヘルメット価格と考えればそんなに高くないですね。
レース志向の人向けのハイエンドなカスクのヘルメットおすすめ3選
レースも視野に入れるなら、ヘルメットもレース仕様にしたいですよね。
レース向けのおすすめヘルメットは以下の3つです。
ELEMENTO


価格 | ¥53,900 | 反射板・テープ | 〇 |
安全規格 | JCF公認 | テールライト | – |
ベンチレーション | – | 重量 | 260g(M) |
メリット | 安全性能に寄与する構造 プロも使用するクオリティ WG11適合 | デメリット | 現行モデルではトップクラスの高価格 |
「ELEMENTO」は23年ジロデイタリアでUCIワールドチームINEOS Grenadiersが使ったヘルメットです。
PROTONEの発展型モデルとして、ハイレベルな通気性と温度調節性、空力性能を求めて作られました。
ヘルメット全体にまんべんなく衝撃を分散するカーボン素材のFLUID CARBON12は、安全性だけじゃなく、内部の通気口を大きくして通気性を上げつつ、外部の開口部を小さくして空力性能を向上しています。
さらに立体ハニカム構造のMULTIPODインナーパッドも、通気性とねじれ衝撃への安全性を向上させてあります。



側頭部のパッドにはメリノウール製のパッドを使って温度調節効果をもたせています。ハイエンドモデルだけあって高機能ですね。
NIRVANA


価格 | ¥50,600 | 反射板・テープ | 〇 |
安全規格 | CE EN 1078 JCF公認 | テールライト | – |
ベンチレーション | – | 重量 | 270g(M) |
メリット | 計算流体力学を使った空力開発 あらゆる衝撃に対抗するMULTIPOD 装着時の安定感が向上するOCT FIT PLUS WG11適合 | デメリット | ハイエンドモデルにしては重め 街乗りには使いにくいデザイン |
複雑な(Computational Fluid Dynamics:計算流体力学)によるシミュレーションを開発に活用した「NIRVANA」。
エアロ性能、通気性、温度調節機能を繰り返し測定し、パフォーマンスの向上に活かしています。
耳の上部が隠れるイヤーカバーも組み込まれていて、これもヘルメット外部のエアフローを効率的に流す効果があります。
自社安全基準のWG11をクリアしたうえで、WG11の研究から生まれた衝撃吸収構造「MULTIPOD」も搭載。あらゆる方向からの衝撃に対して有効です。



超軽量アジャストシステムのOCTO FIT PLUSや、効率的に汗を吸収するメリノウール製パッドなど、機能性も十分です。
PROTONE ICON


価格 | ¥41,800 | 反射板・テープ | 〇 |
安全規格 | CE EN 1078 JCF公認 | テールライト | – |
ベンチレーション | – | 重量 | 230g(M) |
メリット | ステージ優勝経験のあるモデルの後継 OCT FIT PLUSやCOOLMAX LININGなど機能性も〇 WG11適合 | デメリット | 特になし |
「PROTONE ICON」はメジャーなレースで28回もステージ優勝を果たしたPROTONEの後継モデルです。
風洞実験と熱力学、それにINEOS Grenadirsのリクエストとフィードバックを受け、空力性能を向上。
ベンチレーションホールも大きくし、熱発散性能も向上させてあります。
調整システムは装着時の安定感をアップさせ、調整のしやすい新型ダイヤルを採用したOCT FIT PLUSです。
インナーパッドは内部の心地よさを維持するCOOLMAX、衛生面で活躍する洗濯できるエコレザー製のストラップなど、機能性も高いです。



カスクのハイエンドモデルの中ではリーズナブルなので、コスパの良い選択がしたい方におすすめです。
カスクのロードバイク用ヘルメットの特徴は?


カスクはサイクリングやスキー、登山などのアウトドア向けヘルメットを作っているイタリアの会社です。
設立は2004年と比較的若い会社ですが、イタリア市場のISPOアワードやEUROBIKE賞などの国際的な賞を受賞するなど、急激に成長しています。
製造するヘルメットは100%イタリア製で、ヘルメット作りへのこだわりと誇りが見て取れます。
ヘルメットの絶対条件!安全性へのこだわり
カスクのヘルメットは安全性に対するこだわりが溢れています。
全てのヘルメットには「MIT(インモールディング・テクノロジー)」が搭載されていて、カスクのポリシーが感じられます。
より安全なヘルメットを作るため、ヨーロッパの安全規格「CE」だけでなく、ねじれ衝撃に対応する「安全基準WG11」を独自で作るという徹底ぶりです。
厳密なテストで安全性や品質チェックもしていて、技術面以外に見えるこだわりもカスクの魅力といえます。
ライド中のストレスを軽減する快適性と機能性
安全面だけでなく、機能性へのこだわりもカスクヘルメットの特徴です。
風洞実験を経て開発される空力性能や通気性、その両方をさらに高める複合素材「FLUID CARBON12」など、速く走るための性能はしっかりと搭載。
抗菌や帯電防止性能を持つインナーパッドや、指先で調整しやすいフィッティングシステムなど、ライド中のストレスを軽減する仕組みも搭載されています。



長時間使用するものだからこそ、快適性は重要です。
カスクのロードバイク用ヘルメットを買うときは偽物に注意


カスクのヘルメットを買う際は、偽物に注意が必要です。
特にPROTONEなどの高額なヘルメットは偽物が出回っていて、ネットで検索すると偽物を買ってしまったという声が多数存在しています。
安全に買うなら、定価より格安になっているものは避けましょう。



シェルのつやが違うとかシールの有無で見分けるとか言いますが、画像で見分けるのは難しいです。
Amazonや楽天市場ではなく、ワイズロードなどの安心できる大手ショップか、提携している正規販売店で買うのがおすすめです。
ロードバイクにヘルメットは必須?あくまで義務だけど安全のためには絶対着用


ロードバイクに乗るならヘルメットは必須です。
法律上はかぶらなくても罰せられるわけではありません。
ただ、ロードバイクは車も走っている道路を走行する乗り物です。時速20kmや30km、あるいはもっと速いスピードで走ります。
もしも事故に遭ったとき、頭がむき出しでは取り返しのつかない大けがを負う可能性が高くなります。



これまで事故った経験がない方は、運が良かっただけです。これから先も事故らない保証はありません。いざというときの備えですので、しっかりと用意しましょう。
ロードバイク用ヘルメットの基本構造


ヘルメットの選び方を見る前に、ヘルメットの構造についてお話します。
ヘルメットはシェル・ライター・あご紐で構成されています。
名称 | 特徴 |
---|---|
シェル | ヘルメットの外殻部分で、衝撃を受けた際に外力を分散させる 主な素材はポリカーボネート(PC)、ABS樹脂、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)など |
ライナー | ヘルメットの内側で衝撃を吸収し、頭部へのダメージを緩和する 一般的には発泡スチロールが使われている |
あご紐 | ヘルメット全体と頭部を固定し、ヘルメットの脱落を防ぐ |
ハット型やキャップ型のヘルメットも、外側の布地の内側にシェル構造を持っています。
ライナーを構成する発泡スチロールは内部にたくさん空気を閉じ込めていて、衝撃を受けると潰れて衝撃を吸収します。



発泡スチロールは荷物の緩衝材によく使われますね。
アジャスターは全てのヘルメットに付いているものではありませんが、ヘルメットを頭にフィットさせるために重要なパーツです。
ダイヤルを回すとヘルメット内部のサポートパーツが広がったり狭まったりするので、ヘルメットが自分の頭に合うように調整できます。
自分に合うロードバイク用ヘルメットの選び方


ロードバイク用ヘルメットを選ぶときに重要なポイントは以下の通りです。
- サイズ・フィット感
- 重量
- 安全性
- 機能性
- デザイン
サイズ・フィット感


ヘルメットは頭へのフィット感が重要です。
どんなに安全評価がされていて、機能性が高いヘルメットでも、フィットしていないヘルメットではその性能を十分に発揮できません。
特に日本人は欧米人と頭の形が違うので注意が必要です。
日本人 | 丸形 |
---|---|
欧米人 | 楕円形 |
カスクはヨーロッパのメーカーなので、欧米人の頭に合いやすいヘルメットが多いです。



ただし、頭の形状は個人差があります。カスクが必ず合わないとも限らないので、できれば試着してからの購入がおすすめです。


重量
通勤・通学、ロングライドなど、長時間ヘルメットを着用する場合は、軽いモデルを選ぶと疲れにくいです。
一般的に200g台前半であれば軽量な部類に入ります。中には180g台の超軽量モデルも存在します。



200g前半のヘルメットはかぶっていることを忘れるほど軽いです。
街乗りやポタリングがメインであれば軽さはそこまで重要ではありません。
自分のライドスタイルに合わせた重さのヘルメットを選ぶのがおすすめです。
安全性


ヘルメットが安全性を保証する規格に適合しているかはかなり重要です。
認証を取得しているヘルメットは、構造や衝撃吸収性などの一定の基準をクリアしていて、安全性の高さが証明されています。
主な規格は以下の通りです。
規格 | 国 | 基準作成機関 | 備考 |
---|---|---|---|
SG | 日本 | 一般財団法人 製品安全協会(CPSA) | |
JCF公認/推奨 | 日本 | 公益財団法人 日本自転車競技連盟(JCF) | |
CE | 欧州連合 | 欧州標準化委員会(CEN) | EN1078:自転車用ヘルメットの安全規格 |
GS | ドイツ | ドイツ製品安全法(ProdSG) | |
CPSC | アメリカ | 米国消費者製品安全委員会(CPSC) |
ヘルメットは頭部の安全を守るためにかぶるので、安全性が足りないヘルメットでは意味がありません。
中には規格を満たしていると表記しておきながら、実際には規格に適合していないヘルメットもあります。
2024年12月には、販売されている自転車用ヘルメットの性能が表示通りではなかったという事例もありました。



Amazonなどの激安ヘルメットは注意が必要です。プロのチームにも提供しているような有名メーカーなら安心して買えます。
ちなみに、日本のレースではJCF「公認」マークの入ったヘルメットの着用が義務付けられています。
JCF「推奨」マークでは参加できないイベントもあるので注意しましょう。
機能性
ロードバイクのヘルメットには、安全性をより高める工夫や、快適にライドを楽しむための機能が搭載されています。
以下はヘルメットの機能性の一例です。
- 通気性(ベンチレーション)
- リアライト・反射シール
- スウェットパッドの取り外し
- アイウェアの保持機能向上
- バイザー
- MIPS
MIPSは多方向衝撃保護システム、Multidirectional Impact Protection Systemの略です。
転倒して頭部をぶつけた際、シェルとライナーの間に低摩擦層がスライドし、脳に伝わる回転性の衝撃を分散します。



機能性が高いヘルメットは価格も高くなりがちです。涼しさ・安全性・遮光性など、自分が欲しい機能に優先順位を付けて、あとは予算と擦り合わせながら選ぶのがおすすめです。
デザイン
ヘルメットは見た目も重視したいです。
せっかくカッコいいロードバイクに乗っているのに、ヘルメットがカッコ悪いと台無しになります。
ヘルメットの形状は大きく2種類があります。
タイプ | 特徴 |
---|---|
スポーツ | 流線型のフォルムで空力性能や軽さ、涼しさなどに優れる |
アーバン | 私服に合わせても違和感がないようなデザイン |
乗るバイクのカラーや、服装に合わせたデザインのヘルメットを選びましょう。



アーバンタイプのヘルメットには、シェルにキャップやハットを取り付けたカジュアルなモデルもあります。カジュアルな服装に合わせやすいので、街乗りやポタリングがメインならアーバンタイプがおすすめです。


ロードバイク用ヘルメットの正しい着用方法


ヘルメットは正しくかぶらないと、適切な安全性が発揮されません。
ヘルメットの正しい着用方法は以下の通りです。
- 前から後ろにかけて水平になるように深くかぶる
- ヘルメットの先端が眉毛のすぐ上にくるように調整する
- 後頭部側にあるアジャスターを締める
- あご紐とあごの間に指が1~2本入る長さで留める



前頭部を露出させる「あみだかぶり」は、頭部が適切に保護されないため、絶対に避けましょう。あご紐も締めなかったり、締め方が緩かったりすると非常に危険です。正しくかぶって安全に乗りましょう。
ロードバイク用ヘルメット選びの注意点


ヘルメットを選ぶときの注意点を解説します。
フィット感が最優先
頭にフィットしていないヘルメットは転倒時の衝撃で脱げる可能性があります。
機能性よりフィット感が最重要ですので、できるだけ試着してからの購入を強くおすすめします。
特に、カスクのヘルメットはヨーロッパの基準で作っているため、日本人の頭には合いにくいです。
すでにカスクのヘルメットを持っていて、フィット感が分かっている方以外にはおすすめしません。



初めて買う方は一度試着して、フィット感を確かめてからネットで購入するのがおすすめです。
「初めて買うけど試着はできない、でも頭に合うか分からなくて心配」という方は、アジアンフィットモデルや日本のヘルメットメーカーから選ぶのがおすすめです。






アジャスター付きを選ぶ
アジャスターが無いヘルメットは前後の調整ができません。
頭部の形状には個人差がありますので、アジアンフィットやジャパンフィットと言えども、ぴったりフィットしない可能性があります。
初心者はできるだけアジャスター付きモデルを選ぶのがおすすめです。



アジャスターが無いモデルを買うときは、店舗で試着して買いましょう。
カスクのヘルメットを買って、ロードバイクを楽しもう


この記事ではカスクのロードバイク用ヘルメットのおすすめをご紹介しました。
ヘルメットは自分に合った形状じゃないと、その性能が十分に発揮されません。
ヘルメットを選ぶときのポイントは以下の通りです。
- サイズ・フィット感
- 重量
- 安全性
- 機能性
- デザイン
ヘルメットはロードバイクを安全に楽しむために必須のアイテムです。
あなたも自分にピッタリのヘルメットを買って、安全快適にサイクルライフを満喫しましょう。


カスクのロードバイク用ヘルメットに関するよくある質問
- カスクのヘルメットにアジアンフィットモデルはある?
-
カスクのヘルメットにアジアンフィットモデルはありません。
ただ、カスクのヘルメットはグローバルフィットという、様々な形状の頭に合うように設計してあります。
アジアンフィットじゃなくても比較的日本人の頭に合いやすいです。
- カスクのヘルメットにMIPS対応のモデルはある?
-
カスクのヘルメットにMIPS対応モデルはありません。
その代わり、MIPS同様にねじれ衝撃に対応するWG11という独自安全基準を設けています。
MIPSのようにねじれ衝撃対策のされたヘルメットが欲しい場合、WG11に適合したモデルを買うと良いでしょう。
- ヘルメットが頭にフィットしなかったら返品できる?
-
通販での購入の場合、自己都合による返品はできません。
返品ができるのは、届いた商品が間違っていたり、破損などの初期不良があったりした場合のみです。
フィット感が心配なときは、店舗で試着してからネットで購入すると良いでしょう。
- きのこ頭にならないヘルメットは?
-
最初は自分のヘルメット姿を見慣れないため、何をかぶってもきのこに見えます。
よほど変なデザインのヘルメットを買わない限り、かぶっている内に慣れてきます。
それでもできるだけきのこを避けたい場合は、アジアンフィットやジャパンフィットのヘルメットを選ぶと、きのこになりにくいです。
- 自転車用ヘルメットの買い替え時期は?
-
使用頻度や保管状態にもよりますが、使用開始から3年後が買い替えのタイミングです。
ヘルメットは雨風や汗によって素材が劣化します。
知らない間に衝撃吸収能力が下がっていますので、3年程度での買い替えを推奨します。
強い衝撃を受けたときも買い替えが必要です。
衝撃によって内部の発泡スチロールが変形し、衝撃吸収性がダウンします。
- 高いヘルメットと安いヘルメットの違いは?
-
使用している素材や安全規格の有無、空力性能、軽さなどが違います。
高性能なヘルメットは軽くても安全性が高く、機能性も兼ね備えるため高くなります。
- ヘルメットのお手入れ方法は?
-
シェルは柔らかい布に水を含ませて優しく拭き掃除します。
インナーパッドやスウェットパッドは取り外して手洗いします。
内部の発泡スチロールに洗剤をかけないよう注意が必要です。
- JCF公認シールは剥がしてもいい?
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JCF公認シールは剥がさない方がいいです。
シールが無いとレースやイベントに参加できなくなる可能性があります。
シールは国内に正規代理店がある証明でもあります。海外通販で購入した場合は付いてきません。
シールが無いと、ヘルメットに初期不良があった場合でも、国内の販売店や代理店での保証が受けられません。
シールの再交付もされませんので、邪魔だと思っても剥ったままにしておきましょう。