- iGPSPORTのサイコンの選び方が分からない…
- モデル毎の違いが知りたい!
iGPSPORTのサイコンは、プロも使用するほどクオリティの高いサイコンとして人気です。
でも、同じようなモデルが多くて、モデル毎の違いが分かりづらいですし、自分でスペックを比較するのも大変ですよね。
そこでこの記事では、iGPSPORTのサイコンについて調べまくったロードバイク乗りが、iGPSPORTサイコンの違いや使い方ごとのおすすめをご紹介します。
シュンこの記事を読めば、あなたにぴったりのiGPSPORTのサイコンが見つかりますよ。
iGPSPORTのサイコンは高性能ながらリーズナブルな点が魅力
iGPSPORTは2012年に中国で設立した、サイコンやスマートウォッチを開発しているメーカーです。
機能性に対して価格が安く、コスパの良さが評判になってきています。
24年3月には、ツール・ド・フランスで5年で4度の総合優勝を果たした伝説的チャンピオン、クリス・フルームが、iGPSPORTのグローバルブランドアンバサダーに就任したことでも話題となりました。
iGPSPORTサイコンの特徴
iGPSPORTのサイコンには3つのシリーズがあり、それぞれ特徴が違います。
- BSC100S
- BSC200
- BSC200S
- BSC300T
BSCはコストパフォーマンスに優れるシリーズです。
データの計測だけに機能を絞ったエントリーモデルから、カラー液晶にナビ・地図機能、タッチスクリーンにも対応するミドルグレードモデルなど、目的に沿って選びやすい構成となっています。
- iGS630S
- iGS800
iGSシリーズはBSCでは物足りない人向けの上位モデルです。
大画面でバッテリー持ちが良く、GPSにもデュアルバンドを搭載。勾配や山頂までの距離などが分かるiClimb Proが使えるのもiGSシリーズの特徴です。
その他にもスマートトレーナーの制御機能やFTP自動検出など、よりトレーニング向けの機能を搭載しています。
- BiNavi
BiNAVIは2025年に誕生したモデルです。
名前の通り、地図機能に特化させたマシンで、iGS800の機能を持ったまま、ナビ機能をさらに強化しています。
トレーニングだけでなく幅広いユーザーにおすすめ
iGPSPORTサイコンの共通機能
iGPSPORTのスタンダードクラス、BSC200以上のサイコンが共通してもつ、主な機能は以下の通りです。
| ルートナビゲーション | 進行方向を指示 |
|---|---|
| フルGNSS | 複数の衛星からデータを受信。電波障害による位置情報エラーが少なくなる |
| エフェメリス(AGPS) | エフェメリスは、GPSやGNSSで使われる「衛星の正確な位置と軌道情報」。AGPS(Assisted GPS)では、エフェメリスをインターネット経由などで事前に取得し、測位を速く・安定させる |
| 気圧高度センサー | 気圧の変動により標高を計測 |
| 加速度センサー | |
| データ測定 | カロリー・高度・勾配などのデータ測定 |
| スマート通知 | 携帯電話からの着信電話、メッセージ、およびアプリの通知を受け取る |
| 各種センサー接続 | スピード・ケイデンス・心拍はBLE/ANT+、パワーメーターはANT+接続 |
| スマートトレーナー接続 | トレーニングプランの作成・インポート |
| 電動コンポ制御 | スラム、カンパニョーロ、シマノの電動コンポと連携 |
| 自動バックライト | 周囲の明るさを自動で感知してバックライトが点灯 |
| サードパーティアプリ連携 | Strava、TrainingPeaks、Komoot |
フルGNSSによる高精度の位置計測で、ナビ機能は優秀。
地図上には休憩などの主要地点をPOIで設定できるので、休憩忘れを防げます。



デバイス上でのリルートもできますし、クライムチャレンジなどのサイクリングを楽しむための機能も備えています。
モデルによってはバーチャルライドや屋内スマートトレーナーにも対応しているので、トレーニングで使うことも十分可能です。
パワーメーターやケイデンスセンサー、心拍モニターといったセンサーとも繋げられるので、データを取って自分の総力を知りたい場合にも活用できます。
パワーメーターについては以下の記事でまとめていますので、ぜひご覧ください。


iGPSPORTサイコンの比較
スタンダードクラス以上のiGPSPORTサイコンの比較表です。
| 商品名 | 価格 | サイズ | 重量 | 連続動作時間 | 画面サイズ | ディスプレイタイプ | タッチスクリーン | ボタン | メモリ | 自動明るさ調整 | 防水性能 | GPS | 地図機能 | ナビ機能 | 天気 | レーダーテールライト | スマートライト | E-bike | Di2コントロール | シングルページデータ表示 | 起動画面のカスタマイズ | 自動明るさ調整 | オフラインでの再ルート | 補助ポイント | iClimb Pro | リアルタイムトラッキング |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| BSC200 | ¥11,000 | 82x53x14.5 | 67g | 30時間 | 2.6インチ | モノクロ | – | 6 | 400時間 | – | IPX7 | FULL GNSS | – | 〇 | – | – | – | – | – | 8 | – | – | – | – | – | – |
| BSC200S | ¥11,880 | 82x53x14.1 | 66g | 25時間 | 2.4インチ | カラー | – | 6 | 400時間 | – | IPX7 | FULL GNSS | – | 〇 | – | 〇 | 〇 | – | – | 8 | – | – | – | – | – | – |
| BSC300T | ¥21,560 | 82x53x14.1 | 67g | 20時間 | 2.4インチ | カラー | 〇 | 6 | 8GB | – | IPX7 | FULL GNSS | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | – | 8 | – | – | 〇 | – | – | 〇 |
| iGS630S | ¥34,760 | 92x52x16.5 | 100g | 45時間 | 2.8インチ | カラー | – | 6 | 16GB | 〇 | IPX7 | FULL GNSS+Dual-band(L1+L5) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 10 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| iGS800 | ¥53,900 | 99x60x21 | 120g | 50時間 | 3.5インチ | カラー | 〇 | 6 | 32GB | 〇 | IPX7 | FULL GNSS+Dual-band(L1+L5) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 12 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| BiNavi | ¥39,930 | 101x60x14.5 | 103g | 35+時間 | 3.5インチ | カラー | 〇 | 6 | 32GB | 〇 | IPX7 | FULL GNSS+Dual-band(L1+L5) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 12 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
BSC200:BSC200Sの比較
まずはBSC200とBSC200Sから比較していきます。
最低限の欲しい機能はきちんと備えたうえで、リーズナブルな価格設定なので、どちらも初心者の最初のサイコンとしておすすめのモデルです。
スペックを比較した表は以下の通りです。
| スペック | ![]() ![]() BSC200 | ![]() ![]() BSC200S |
|---|---|---|
| 価格 | ¥11,000 | ¥11,880 |
| サイズ | 82x53x14.5 | 82x53x14.1 |
| 重量 | 67g | 66g |
| 連続動作時間 | 30時間 | 25時間 |
| 画面サイズ | 2.6インチ | 2.4インチ |
| ディスプレイタイプ | モノクロ | カラー |
| タッチスクリーン | – | – |
| ナビ機能 | 〇 | 〇 |
| 地図機能 | – | – |
| レーダーテールライト・スマートライト | – | 〇 |
主な違いとして、ディスプレイタイプの違いが挙げられます。
モノクロのBSC200に対し、BSC200Sは反射型カラーディスプレイ採用で、視認性が大幅に向上。天気の良い日でも画面が見やすいです。
ただし、カラー液晶に変わったことで、バッテリーの消耗が大きくなったのか、連続動作時間は5時間短い25時間。画面サイズは0.2インチマイナスの2.4インチになっています。



とはいえ、25時間もてば普通のロングライドは余裕でこなせるので、大きな問題ではないですね。。
BSC300T:iGS630Sの比較
続いてBSC300TとiGS630Sの比較です。
いわゆるミドルグレードに該当する2機種ですが、コスパに優れるBSCシリーズと、よりハイスペックなiGSシリーズという違いがあります。
スペック的な違いは以下の通りです。
| スペック | ![]() ![]() BSC300T | ![]() ![]() iGS630S |
|---|---|---|
| 価格 | ¥21,560 | ¥34,760 |
| サイズ | 82x53x14.1 | 92x52x16.5 |
| 重量 | 67g | 100g |
| 連続動作時間 | 20時間 | 45時間 |
| 画面サイズ | 2.4インチ | 2.8インチ |
| タッチスクリーン | 〇 | – |
| ボタン | 6 | 6 |
| メモリ | 8GB | 16GB |
| 自動明るさ調整 | – | 〇 |
| GPS | FULL GNSS | FULL GNSS+Dual-band(L1+L5) |
| Di2コントロール | – | 〇 |
| シングルページデータ表示 | 8 | 10 |
| ナビ機能 | 〇 | 〇 |
| 地図機能 | 〇 | 〇 |
| iClimb Pro | 〇 | 〇 |
BSC300Tはタッチスクリーン対応、iGS630Sはボタン操作のみです。
ナビゲーション・地図機能はどちらにもありますが、iGS630Sはデュアルバンド対応なので、高層ビルの間や山の中などでも、測位精度が高いです。
サイズはiGS630Sの方が縦に10ミリほど大きく、画面サイズも0.4インチ大、厚みも2.4ミリほど分厚くなっています。
重量も33g重いので、軽さを重視する人にはBSC300Tの方が向いているかもしれません。
ですが、バッテリー性能は段違い。BSC300Tの20時間に比べ、iGS630Sは最大45時間の連続使用が可能です。
より長時間のライドに対応できるようになっています。



BSC300Tは軽量・タッチスクリーン派、iGS630Sはバッテリー容量やGPS精度重視派向けって感じですね。
iGS630S:iGS800の比較
次にiGS630SとiGS800の比較をしていきます。
それぞれの違いは以下の通りです。
| スペック | ![]() ![]() iGS630S | ![]() ![]() iGS800 |
|---|---|---|
| 価格 | ¥34,760 | ¥53,900 |
| サイズ | 92x52x16.5 | 99x60x21 |
| 重量 | 100g | 120g |
| 連続動作時間 | 45時間 | 50時間 |
| 画面サイズ | 2.8インチ | 3.5インチ |
| タッチスクリーン | – | 〇 |
| ボタン | 6 | 6 |
| メモリ | 16GB | 32GB |
| 自動明るさ調整 | 〇 | 〇 |
| GPS | FULL GNSS+Dual-band(L1+L5) | FULL GNSS+Dual-band(L1+L5) |
| Di2コントロール | 〇 | 〇 |
| シングルページデータ表示 | 10 | 12 |
| ナビ機能 | 〇 | 〇 |
| 地図機能 | 〇 | 〇 |
| iClimb Pro | 〇 | 〇 |
iGS800は630Sの上位モデルなので、基本的にほとんどのスペックがiGS800の方が高いです。
主な違いは、重さ・バッテリー容量・画面サイズ・メモリ容量・タッチスクリーンの有無です。
iGS800の方が画面が0.7インチも大きい分、20gほど重いです。
重さと引き換えに画面の広さを確保してあり、ナビ機能を使ったときに広い範囲を確認できるというメリットがあります。
連続動作時間もiGS800の方が5時間ほど長いですが、iGS630Sも最大で45時間もつので、ロングライドに使う分にはどちらでも問題ありません。
ただし、メモリ容量はiGS800の方が圧倒的に大きいので、コースデータや走行データを多く入れておきたい人にとっては嬉しいポイントといえるでしょう。



iGS630Sはボタン操作のみなので、タッチスクリーンによる誤操作を避けたい人はiGS630S、直観的に操作したい人はiGS800という選び方でもいいですね。
iGS800:BiNaviの比較
最後にiGS800とBiNaviの比較です。
| スペック | ![]() ![]() iGS800 | ![]() ![]() BiNavi |
|---|---|---|
| 価格 | ¥53,900 | ¥39,930 |
| サイズ | 99x60x21 | 101x60x14.5 |
| 重量 | 120g | 103g |
| 連続動作時間 | 50時間 | 35+時間 |
| 画面サイズ | 3.5インチ | 3.5インチ |
| タッチスクリーン | 〇 | 〇 |
| メモリ | 32GB | 32GB |
| 自動明るさ調整 | 〇 | 〇 |
| GPS | FULL GNSS+Dual-band(L1+L5) | FULL GNSS+Dual-band(L1+L5) |
| Di2コントロール | 〇 | 〇 |
| シングルページデータ表示 | 12 | 12 |
| ナビ機能 | 〇 | 〇 |
| 地図機能 | 〇 | 〇 |
| iClimb Pro | 〇 | 〇 |
iGS800の機能は残したまま、よりナビ機能に特化したのがBiNaviです。
最先端のアルゴリズムで、1,000kmのルートですらわずか1秒で解析する頭脳に、一度ロードブックとして登録しておけば、次回のライド時に自動でナビが起動し、走行データを記録する機能を搭載。
曲がり角に近づくとマップが自動でズームされたり、お気に入りのカフェや休憩所などへワンタップでナビを開始したりといった、手間なくスムーズにライドを楽しむ機能が満載です。
日を跨ぐライドなどで、走行ログをいったん保存し、次の日に再開できる「後で続ける」など、ブルベ向きの機能も搭載しています。



バッテリーの差を気にしないなら、機能差がほぼ無いのに約1万4千円も安いBiNaviが圧倒的におすすめです。
iGPSPORTサイコンの使い方別おすすめモデル
iGPSPORTのサイコンはモデルによってスペックに差があったり、使える機能に違いがあったりします。
ここからは使い方別のおすすめモデルを紹介します。
最低限の機能でOK!リーズナブルなモデルならBSC200S


各種データ計測プラス、ナビ有り・地図無しでいいなら、BSC200Sがおすすめ。
BSC200と機能はほとんど変わらないのに、カラーディスプレイを採用して価格もBSC200とほぼ同じと、優秀なスペックです。
エントリーモデルにはナビ機能の無いBSC100Sもありますが、ボタンが2つしかなく、操作性がイマイチ。
ナビ機能有りでカラー液晶かつボタン6個で操作性も高く、初めてサイコンを買う人から、余計な機能はいらない中級ローディまでおすすめできるモデルです。
トレーニングもホビーライドも楽しみたいバランスタイプの人はiGS630S


ミドルグレードならiGS630Sがおすすめです。
地図搭載かつデュアルバンドで高い測位精度を保ち、光センサーでの自動明るさ調整。45時間のバッテリー寿命など、ホビーライドを楽しむには十分な機能性があります。
スマートトレーナーとの連携や、山の勾配や残り距離が表示されるクライマー向けの機能「iClimb Pro」など、トレーニング向けの機能もしっかりと搭載。
カフェ・グルメライドやロングライド、トレーニングまで、幅広く使える万能機種です。



タッチスクリーンはありませんが、タッチスクリーンは誤操作のリスクもあります。ボタンが6個あるので、操作で感じるストレスは少ないはず。ライドもトレーニングもやりたい人におすすめのモデルです。
ブルベもやりたいナビ重視派はBiNavi


BiNaviは圧倒的な画面サイズとバッテリー持ちが魅力です。
3.5インチの大画面はナビも走行時データも見やすく、走行中に目をすがめてサイコンをのぞき込む必要はありません。
バッテリーも最大35時間持続するため、100kmくらいのライドなら3回は行けますし、200kmくらいのブルベならこれ一個で十分に対応可能。
モバイルバッテリーを持っていかなくてもいいので、荷物を減らせるのは嬉しいポイントです。



画面が大きいので、ナビ起動中でも走行データをたくさん表示できます。今の速度や平均速度、制限時間内に走り切れるかといった情報を確認しながら走れるので、かなりブルベ向きのモデルです。
iGPSPORTのサイコンと他社サイコンの比較
リーズナブルな価格が魅力のiGPSPORTですが、他社のサイコンと比べてスペックがどうなのかを比較してみます。
比較するメーカーは以下の通りです。
- GARMIN
- Wahoo
- BRYTON
地図は不要!ナビ機能搭載モデルの比較
まずは簡易なナビだけあればOKな人向けの比較です。
なお、Wahooにはナビ機能のみのモデルがありませんでした。
| 商品名 | 価格 | サイズ | 重量 | 連続動作時間 | 画面サイズ | ディスプレイ | タッチスクリーン | 地図機能 | ナビ機能 | 防水性能 | GPS | クライム機能 | 最大表示項目数 | スマート通知 | センサー連携 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Edge 130 Plus GARMIN | ¥33,800 | 41x63x16 | 33g | 13時間 | 1.8インチ | モノクロ | – | – | 〇 | IPX7 | GPS GLONASS GALILEO みちびき | 〇 | – | – | ANT+、Bluetooth 心拍数 スピード ケイデンス パワーメーター | 軽量 Climb Pro スタート地点へのナビゲーション カスタムアラート |
| Rider550 BRYTON | ¥15,730 | 84.5×56.8×16 | 86g | 37時間 | 2.8インチ | カラー | – | – | 〇 | 最大1mの水に 偶発的な接触が30分まで可能 | GPS GLONASS GALILEO BeiDou QZSS | 〇 | 10 | 〇 | ANT+ 心拍数 スピード ケイデンス パワーメーター レーダー ライト Bluetooth 心拍数 | 連続動作時間が長い 画面が大きい 自動輝度調整 クライムチャレンジ1.0 リアビューレーダー対応 |
| BSC200S iGPSPORT | ¥11,880 | 82x53x14.1 | 66g | 25時間 | 2.4インチ | カラー | – | – | 〇 | IPX7 | GPS GLONASS GALILEO BeiDou QZSS | – | 8 | 〇 | BLE/ANT+ 心拍数 スピード ケイデンス ANT+ パワーメーター | リーズナブル エフェメリス(AGPS) レーダーテールライト・スマートライト対応 |
価格の面では安さが売りでもあるBRYTONやiGPSPORTのモデルが一歩リード。
画面もカラースクリーンを採用していて、視認性が高いです。
一方、GARMINのEdge 130 Plusは非常に軽く、サイズもコンパクト。
食事や水分補給のタイミングを知らせるカスタムアラートやナビシステムなど、細かい仕様が優秀です。



機能を絞って洗練させたEdge130Plusと、スペックや機能性を重視したRider550、BSC200Sって感じですね。
ミドルグレードの比較
続いて各社がミドルグレードに位置付けしているモデルの比較です。
| 商品名 | 価格 | サイズ | 重量 | 連続動作時間 | 画面サイズ | タッチスクリーン | 地図機能 | ナビ機能 | 防水性能 | GPS | メモリ容量 | クライム機能 | 最大表示項目数 | スマート通知 | センサー連携 | 電動コンポ連携 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| EDGE 550 GARMIN | ¥71,800 | 54.6×92.2×16.8 | 110g | 12時間 (バッテリー節約モード:約36時間) | 2.7インチ | – | 〇 | 〇 | IPX7 | GNSSマルチバンド GLONASS GALILEO みちびき | 64GB | 〇 | アクティビティによる | 〇 | ANT+、Bluetooth 心拍数 スピード ケイデンス パワーメーター | 〇 | 5Hz GPS スマート補給アラート バイクアラーム 事故検出 サイクリング能力とコースのニーズ リアルタイムスタミナ |
| ELEMNT ROAM3 Wahoo | ¥83,600 | 96x53x24 | 107.7g | 25時間 | 2.8インチ | 〇 | 〇 | 〇 | IPX7 | デュアルバンド GPS GLONASS GALILEO BeiDou QZSS SBAS NaviC | 64GB | 〇 | 11 | – | 不明 | 〇 | カスタムアラート 音楽・デバイスの管理 タッチスクリーン オンデバイスのスマートナビ |
| RiderS510 BRYTON | ¥35,750 | 87.2×56.8×14.9 | 96g | 30時間 | 2.8インチ | 〇 | 〇 | 〇 | 最大1mの水に 偶発的な接触が30分まで可能 | GPS GLONASS GALILEO BeiDou QZSS | – | 〇 | 10 | 〇 | ANT+ 心拍数 スピード ケイデンス パワーメーター レーダー Bluetooth 心拍数 | 〇 | 音声入力検索 POIシステム タッチスクリーン 高度なナビ |
| iGS630S iGPSPORT | ¥34,760 | 92x52x16.5 | 100g | 45時間 | 2.8インチ | – | 〇 | 〇 | IPX7 | FULL GNSS+Dual-band(L1+L5) | 16GB | 〇 | 10 | 〇 | BLE/ANT+ 心拍数 スピード ケイデンス ANT+ パワーメーター | 〇 | 長時間駆動 ルート自動修正 |
ミドルグレードから、各社かなり個性が出てきます。
EDGE550は自分の脚質を知れるサイクリング能力や、残りスタミナを視覚化するリアルスタミナといった、実践向けの機能の他、5Hz GPSも搭載。
これまでの1Hz GPSでは1秒に1回だった衛星との交信が、1秒に5回になったことで、ナビの動きがよりスムーズになりました。
RiderS510は音声入力によるグーグル検索や、マップ上で給水所やトイレ、食品店をPOIで表示し、簡単な説明が確認できる機能など、ナビゲーション機能に重きを置いた印象です。
ELEMENT ROAM3もナビ機能が優秀です。
正しい道に戻る、最短ルート、ルートの逆戻りといった機能の他、GoogleマップやAppleマップから位置情報を共有して、ルートをすばやく作成する機能など、ナビ機能を頻繁に使う人にとって嬉しい機能が多く搭載されています。
iGS630Sは比較した4モデルの中で最も安価です。
特筆すべき機能は多くないですが、バッテリー持ちが良いのが魅力。最大で45時間も使えるので、ブルベなどでも活躍します。



各モデルナビ機能にちらほら違いがありますが、RiderS510以外はマルチバンドやデュアルバンドを採用しています。これは複数の周波数帯域を使ってデータを受信する機能で、ビル群の中や山を走っているときに、ナビが乱れにくくなる機能です。位置情報の精度という点では、5Hz GPSも搭載しているEDGE550が一歩リードですね。
ハイエンドモデルの比較
各社の最上位モデルを比較します。
| 商品名 | 価格 | サイズ | 重量 | 連続動作時間 | 画面サイズ | タッチスクリーン | 地図機能 | ナビ機能 | 防水性能 | GPS | メモリ容量 | クライム機能 | 最大表示項目数 | スマート通知 | センサー連携 | 電動コンポ連携 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| EDGE 1050 GARMIN | ¥126,800 | 60.2×118.5×16.3 | 161g | 20時間 (バッテリー節約モード:約36時間) | 3.5インチ | 〇 | 〇 | 〇 | IPX7 | GNSSマルチバンド GLONASS GALILEO BeiDou みちびき | 64GB | 〇 | アクティビティによる | 〇 | ANT+、Bluetooth 心拍数 スピード ケイデンス パワーメーター | 〇 | SatIQ Garmin Pay 5Hz GPS スマート補給アラート バイクアラーム 事故検出 サイクリング能力とコースのニーズ リアルタイムスタミナ |
| ELEMNT ACE Wahoo | ¥108,900 | 126x71x24 | 210g | 30時間 | 3.8インチ | 〇 | 〇 | 〇 | IPX7 | デュアルバンド GPS GLONASS GALILEO BeiDou QZSS SBAS NaviC | 64GB | 〇 | 11 | – | 不明 | 〇 | ウインドセンサー 音声ナビ カスタムアラート 音楽・デバイスの管理 |
| RiderS810 BRYTON | ¥46,200 | 102.5×57.6×15.8 | 116g | 50時間 | 3.5インチ | 〇 | 〇 | 〇 | 最大1mの水に 偶発的な接触が30分まで可能 | GPS GLONASS GALILEO BeiDou QZSS | – | 〇 | 12 | 〇 | ANT+ 心拍数 スピード ケイデンス パワーメーター レーダー Bluetooth 心拍数 | 〇 | 長時間駆動 音声入力検索 POIシステム |
| iGS800 iGPSPORT | ¥53,900 | 99x60x21 | 120g | 50時間 | 3.5インチ | 〇 | 〇 | 〇 | IPX7 | FULL GNSS+Dual-band(L1+L5) | 32GB | 〇 | 12 | 〇 | BLE/ANT+ 心拍数 スピード ケイデンス ANT+ パワーメーター | 〇 | 長時間駆動 ライディングアシストポイント 補給リマインダー |
価格では5万円前後のRiderS810・iGS800に比べ、EDGE1050・ELEMENT ACEは10万円越え。倍の金額です。
スペック面ではバッテリーのもちや軽量性など、安価なモデルが勝っている部分もあります。
ただ、EDGE1050やELEMENT ACEの方が、よりライドに役立つ細かい機能を多く搭載しています。
例えばEDGE1050には、スムーズなナビを実現するための衛星の自動切換え機能「SatlQ」や、Suicaと連携させてサイコンで買い物の決済ができるGarmin Payなども搭載。
トレーニングデータの細かい分析やワークアウトプランの提案など、ガーミンの強みはしっかりあり、ちょっとした手間を省いたり、よりライドに専念させるための機能が満載です。
ELEMNT ACEにはウインドセンサーがあり、風の影響をサイコン上で表示可能。
ロードバイクにとって大きな要素である風を可視化できるので、細かいポジショニング調整もできますし、ライド後にどれだけ風の影響を受けたかの振り返りもできます。
RiderS810とiGS800はクライムチャレンジやライディングポイントといったよくある便利機能はあるものの、真新しさや専門性、オリジナリティでは一歩劣るように見えます。
ただ、基本スペックは高いので、EDGE1050やELEMENT ACEがもつ細かい機能に5万6万といった価格差分の魅力を感じるかどうかが、サイコン選びのポイントとなるでしょう。



機能がたくさんあっても使い切れない可能性もあります。サイコンにどこまで求めるかなので、自分にとって必要な機能を絞って選びましょう。
各社のサイコンを詳しく知りたい人は、以下の記事もご覧ください。






iGPSPORTのサイコンを取り付けて、ワンランク上のサイクリングを楽しもう
この記事ではiGPSPORTのサイコンのスペックを比較しました。
iGPSPORTのサイコンを選ぶときは、以下のポイントを意識して選ぶと良いでしょう。
- 安くてコスパの良いモデルならBSC200S
- トレーニングもホビーライドも楽しむならiGS630S
- ナビを重視するならBiNavi
iGPSPORTのサイコンは高い性能でありながらリーズナブルな価格で、昨今、多くのサイクリストから注目されています。
初めてサイコンを導入する人や、速度計測だけのモデルからナビ機能搭載モデルにレベルアップしたい人に特におすすめです。
あなたも自分の目的に合ったモデルを買って、ロードバイクをもっと楽しみましょう!
他社のサイコンは以下の記事で紹介しています。


iGPSPORTのサイコンに関するよくある質問
- iGPSPORTのサイコンはどこに取り付けるの?
-
ゴムバンドでハンドルやステムにマウントを固定して取り付けます。
- iGPSPORTサイコンの取り付けは難しい?
-
説明書に沿って作業すれば、問題なく取り付けられます。
- スマホアプリがあればiGPSPORTのサイコンはいらないのでは?
-
スマホアプリでは、GPS機能を使うと数時間で電池切れになります。
その点、iGPSPORTのサイコンでは10時間以上の連続使用が可能です。
防水性能もしっかりしているので、突然の雨でも安心して使えます。
スマホのバッテリー切れが気になるなら、長距離ライドやトレーニングに使う場合はサイコンが必須です。
反対に、日常の短距離ライド、街乗り、通勤通学くらいであれば、スマホアプリで十分と言えます。
- iGPSPORTのサイコンのバッテリー寿命は?
-
リチウムイオン電池の寿命は充電回数で500回と言われます。
ロードバイクに乗る時間が週に一回8時間の場合、月で32時間です。
満充電で30時間使えるモデルであれば、月に1回ちょっとの充電になります。
年間で13~15回程度の充電回数です。半端な充電状況が不安で追加で充電したとしても、年間25回くらいの充電でしょう。
サイコンのバッテリーは理論上、20年もつ計算になります。
ですが、実際は高温・低温下での使用や満充電・深充電、経年劣化などにより、5~10年が寿命となります。



