- ロードバイクの重さって走りに関係ある?
- 軽量化のメリットとデメリットが知りたい
ロードバイクは軽い方がいいとはよく言いますが、どれくらい軽くすればいいのか、はたまた本当に軽さは正義なのかは気になりますよね。
この記事では、ロードバイクの重量が走行性能に与える影響や、軽量化の効果について解説します。
初心者ライダーに役立つ情報を提供しますので、ぜひ最後までお読みください。
- ロードバイクは軽ければいいわけでもない
- 剛性とのバランスが重要
- ホイールの軽量化は費用対効果が高い
ロードバイクの重さが関係ないと言われる理由

ロードバイクの重さが走行性能に与える影響については、さまざまな意見があります。
ここでは、ロードバイクの重量と走行性能の関係、軽量化のメリットとデメリット、重いバイクと軽いバイクの違いについて詳しく解説します。
ロードバイクの重量と走行性能の関係
ロードバイクの重量は、走行性能に直接的な影響を与える要素の一つです。
軽量なバイクは加速性が良く、ストップアンドゴーが楽なうえに登坂時の負担が少ないため、ヒルクライムで有利です。
しかし、重量が軽すぎると安定性が低下し、風の影響を受けやすくなります。
ですので、バイクの重量と走行性能の関係は一概にいえず、使用目的や個々のライダーの体力、技術に依存する部分もあります。
軽量化するメリット
ロードバイクの軽量化には多くのメリットがあります。
軽量化によって加速性能が向上し、特に登坂時にその効果が顕著に現れます。
持ち運びや保管も楽になり、輪行などもしやすいです。
ペダルを漕ぐのに必要な力も少なく済むため、疲労が軽減され、長距離走行時の快適性も向上します。

軽さは正義といわれる理由がよく分かります。
軽量化によるデメリット
一方で、軽量化にはデメリットも存在します。
軽量化に伴うコストの増加は大きいです。
高性能な軽量パーツは高価であり、数十グラムを軽くするために数万円のパーツ購入もザラです。
そして悲しいことに、軽さだけを追い求めたバイクは剛性が低下し、安定性や耐久性が損なわれている可能性があります。
最近のフレームは軽量と剛性を両立できているメーカーもありますが、剛性を犠牲にしているモデルもあるのが現状です。
風の影響も受けやすく、特に強風時には走行が不安定になります。



ハンドルを軽くしたら風の影響をもろに受けて、走行が難しくなった!という経験がある人は多いはずです。
重いバイクと軽いバイクの違い
重いバイクと軽いバイクの違いは、主に走行性能と取り回しのしやすさに現れます。
重いバイク | 安定性が高い 耐久性高め 平坦向け |
---|---|
軽いバイク | 加速しやすい 耐久性が低いものもある 登りが楽 |
重いバイクは安定性が高く、風の影響を受けにくいため、平地走行や長距離走行に適しています。
平坦を速く走るためのエアロモデルのバイクなどは、少し重めです。
一方、軽いバイクは加速性能が良く、登坂時の負担が少ないため、ヒルクライムやレースに適しています。



軽いバイクは輪行しやすいのもメリットですね。
ロードバイクの重さはヒルクライム時に直で影響する


ヒルクライムにおいて、ロードバイクの重さは非常に重要な要素です。
ここでは、登りでの重さの影響について解説します。
10kgバイクでヒルクライムはキツい・・・
例えば、重たいといわれる10kgのロードバイクでヒルクライムを行うと、軽量バイクに比べて明らかに負担が大きいです。
急勾配の坂道では軽量バイクに比べて加速が遅く、登坂時のペースを維持するのが難しくなります。
ヒルクライムは重力との闘いでもあるため、バイクの重さは直接的にライダーの体力を消耗させる要因となります。
そのため、ヒルクライムを頻繁に行うライダーにとっては、10kgのバイクは不利な選択です。
9kgでも重い!できれば7kg台を目指したい理由
9kgのロードバイクでも、ヒルクライムにおいては重いと感じます。
競技志向のライダーや、長時間のヒルクライムを行うライダーにとって、1kgの差は大きな違いです。
頻繁にヒルクライムをするのであれば、8kgを切るくらいの性能は欲しいものです。



ただ、現実問題として、7kg台のバイクは値段が高いです。
安くて50万、高いと…
40万円台で8kg台のバイクを買い、少しずつ軽量化していくのが現実的でしょう。
関係ないとは言わせない!ロードバイクの軽量化とその効果


ロードバイクの軽量化は、多くのサイクリストにとって重要なテーマです。
ここでは、軽量化の順番、ホイールの軽量化の効果、軽量化の限界について詳しく解説します。
軽量化に重要なこと!順番を解説
ロードバイクの軽量化を行う際には、順番と方法が重要です。
- フレーム
- ホイール
- コンポ、ハンドル、サドル
- その他アクセサリー
フレームはロードバイクの重さの大部分を占めています。
軽いと700gそこそこ、重いと1kg後半など、フレーム素材にもよりますが、かなりの差がでます。
ただ、軽いフレームは高価なため、予算に応じて検討しなくてはいけません。
次にホイールの軽量化が効果的です。回転するパーツであるホイールは、重いと回すのに余計な力が必要になります。
ン十万払わないと軽くできないフレームと違って、鉄下駄からの履き替えであれば、10万くらいで数百グラムは軽くなるので、分かりやすく効果を実感できます。フレームより費用対効果が大きいです。
ホイールを買い換えたらコンポーネントやアクセサリーの軽量化をしましょう。
ホイールほど効果は大きくないですが、サドルやハンドルバーを軽くすると、重心が低くなるので安定しやすくなります。
なお、サドルを買い換えるときは、軽量化だけを求めて快適性を犠牲にしないような選び方が重要です。



一番の軽量化は自分の体重を落とすもがもが
フレームだけじゃない!ホイールを軽量化する効果
ロードバイクの軽量化において、ホイールの軽量化は非常に重要です。
ホイールは回転部分するので、その重量は走行性能にもろに影響を与えます。
例えばエントリーモデルの完成車に最初から装着されているようなホイールだと、前後両輪併せて2kgくらいの重さがあります。※タイヤ重量込み
対して十万円以上するような高級ホイールであれば両輪で1.2kg前後と、大幅な軽量化が可能です。
鉄下駄ホイールから履き替えるだけで600~800gほどの軽量化ができるので、フレームを買い換えるよりも手軽で費用対効果の高い施策といえます。
ロードバイクの軽量化の限界
ロードバイクの軽量化には限界があります。
まず、挙げられるのは、軽量化に伴うコストの増加です。
高性能な軽量パーツは高価であり、サドルを数十グラム軽くするために数万円かかるなど、全体のコストが大幅に上昇します。
また、軽量化だけを求めてしまうと、バイクの剛性が低下し、安定性や耐久性が損なわれる可能性があります。
強風時のハンドル操作が難しくなるなどのデメリットもあるので、どれくらいの軽さが欲しいのかは最初に検討しておきたいところです。
ちなみに、将来的にレースに出ようと考えている人は、重量制限にも注意しましょう。
現在行われている多くのロードレースでは、バイクの重量は6.8kg以上(UCI規則)と決められています。
重量 : 自転車の重量は,6.8kgを下回ってはならない.
軽くし過ぎるとレースに参加することができなくなりますので、ガチのレースへの参加を検討するなら制限内での軽量化を行いましょう。



UCIのレースじゃなきゃ関係ないので、例えば乗鞍ヒルクライムなんかは6.8kgを切っていても出場できます。ミニベロとかママチャリでも出れる大会ですからね。
ロードバイクの重さは関係ないのかまとめ


この記事では以下について解説しました。
- ロードバイクは軽いと加速しやすく登りも強い
- 剛性を無視した軽量化は逆効果
- お金もかかる
- 9kg、10kgのバイクでヒルクライムはまあまあキツい
- 軽くするならホイールから
ロードバイクの重さは、走行性能や使用感に大きな影響を与える重要な要素です。
軽量なバイクは加速性能が良く、ヒルクライムでも有利ですが、安定性が低下しやすく、風の影響を受けやすいというデメリットもあります。
軽量化の是非については、個々のライダーの使用目的や技術、予算に応じた判断が重要です。
この記事を通じて、自分に最適なバイク選びの参考になれば嬉しいです。
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